スペインのチーズが入荷した。
まずは、遠目に見て、筍の水煮?と思ったこちら。
「テティージャ」ガリシア地方のチーズ。
カットする前の形から 「尼さんのオッパイ」の愛称があるそうだ。
チーズの本には、「バターのような濃厚さがありつつも、若いうちは甘みと酸味の
バランスがとれたやさしい味わい」とある。
お次はこちら。
「サン・シモン」 スモークチーズ。
産地は「テティージャ」と同じくガリシア地方。形は「テティージャ」よりもとがっている。
「スモークの香ばしさがチーズのほんのりとした甘さと溶け合い、
懐かしいコーヒー牛乳のような風味」だそうな。
次は、スペインのブルーチーズ。
「バルデオン」 北部レオン県が産地。1キロのホールをカットしたもの。
塩水に漬けた楓(かえで)の葉で包んであるので、表面が茶色っぽい。
そして最後はこちら。
「マンチェゴ」 産地はラ・マンチャ地方。羊のチーズ。
「ドン・キホーテ」にも登場するスペインの国民的チーズ。
特徴は表皮のジグザク模様。昔、草で編んだ型で固めていた頃の名残だそうだ。
味は「羊乳特有の甘みやコク、ややピリッと刺激的な風味」とある。
どれも本当においしそう。 (和泉)
「ピエ・ダングロワ」 フランス産。ウォッシュタイプのチーズ。
ウォッシュタイプは苦手という人でもおいしく食べられる、軽いチーズ。
おすすめです。
秋の深まりとともに、チーズの問合せが増える。
チーズ好きとしては、お店でいろいろなチーズが供されるのを想像して、うれしい。 (和泉)
「フォレストヒッコリー」という名のスモークチーズ。フランス産。
エメンタールやチェダーチーズなど数種類のナチュラルチーズをミックスして作ったものを
ヒッコリー(クルミ科の樹木) のチップでスモークする。
スモークチーズというと、太いソーセージのような形のものが一般的。
輪切りにして、いかにもおつまみ風。
けれど、この「フォレストヒッコリー」は円盤型なので、少しおしゃれな感じがする。
食感も柔らかい。
チーズ盛り合わせのひとつに加えても見劣りしない。 ( 和泉)
「ミモレット」。フランス産のセミハードチーズ。
写真は熟成期間が6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月のもの。
「ミモレット」はフランス語で、「ミ・モレ」半分・柔らかい の意味。
初めは 半分柔らかい が、熟成が進むにつれ硬くなり、最後は乾いて砕ける。
ブロックは約3キロのボール形。
熟成の度合いは外皮の形状でわかる。
だんだん白く硬くガサガサになっていく。
じっと見ていたら何だか身につまされてきた・・・。 (和泉)
フランス産「サン・モール」 チーズの分類でいうと、シェーブル(山羊のチーズ)。
サン・モール(サント・モール)はトゥーレーヌ地方の町の名前。
緑の包装は一般的な工場製で、定番品。常に在庫がある。
上の白い紙に包まれた方がフェルミエ(農場)でひとつひとつ手作りされたもので取寄せ品。
「ル・ビケ」と名前がついている。
中心に麦ワラが1本通っているのは、くずれやすい細長チーズをまとめ、
中に空気を送る為だそうだ。
熟成が進むと、ブルーのカビが表面を包み、乾いてきてコクが増す。
取寄せて届くのは、まだ若い状態。
カビもなく、身も柔らかい。軽い酸味とミルクの匂い。
熟成したシェーブルのおいしさは格別だが、この若いシェーブルもいいんだなぁ。
「何かおいしいチーズを2~3種類・・・」と頼まれると、
迷わず 「ル・ビケ」と「エポワース」を選んでしまう私です。 (和泉)