宮城の食材 食材の宝庫 宮城から選りすぐりをご紹介します。中には隠れた逸品も。

小針さんのファーストトマト画像

vol.9 小針さんのファーストトマト

ファーストトマトへの愛情と拘り

小針さんのファーストトマト画像1

今までに、この「宮城の食材」では県内各地の厳選した食材をご紹介してきました。今回は趣向をかえ、少々足を伸ばしてお隣の福島県玉川村より、とても貴重なトマトをご紹介致します。
 福島県はとても広い面積です。そこを縦断する東北自動車道の郡山インターより程近い場所に目指すは玉川村がありました。のどかな空気を感じていると、栽培しているハウスがある須釜北区に到着します。
 今回お話をお伺いしたのは、代表の「小針幸吉」さんです。
 小針さんに先導されハウスに到着して先ず目を引くのは、土が乾燥していることです。「これで大丈夫なのですか? 枯れないのですか?」と、心配して声を掛けたくなるほど、全くと言って良いほど水分が感じられないのです。答えは、「過剰な水分程、トマトの栽培に悪影響を与えるものは無い」と言い切り、一本、一本の水分状況を手で確かめ、そこで初めて少量の水を与えるだけだそうです。正に手作業のなせる技。それにしても、一本、一本全て見て周り確かめるとは気の遠くなるような大変な作業です。このことにお話が移ると「トマト栽培はどこまでも手のかかるものなんですよ」と、笑顔と応えて頂きました。そこにはトマト栽培に対しての拘りというよりも、並々ならぬ愛情が感じられました。
 愛情を注ぐといえば、受粉も花の一つ一つ手作業で行うそうです。ここまでするからこそ、あの貴重なトマトが生まれるのがうなずけます。

酸味と甘みの絶妙な味わい

小針さんのファーストトマト画像2

 小針さんのトマトの特徴といえば、見た目は先が尖って伸びていて細かい産毛に覆われています。切ったときには鮮やかな緑と赤色のコントラストに目を奪われ、口にするとそのしっかりとした歯ごたえの感触に驚かされます。味わいは、先ず清冽な酸が口中に広がり、そのまま噛み締めていると充分な甘みが追いかけてきます。日常的に食しているトマトとは明らかに違うものが感じられるはずです。
 7月末まで出荷予定のこのトマトですが、地元の特産物化しているせいもあり、全国からの引き合いが耐えないそうで、常に生産が追いつかなく「幻のトマト」と噂されるようになっています。それは、此処まで愛情を注ぎ拘りぬいて栽培したトマトだからこそです。
 玉川村の幹線沿いに小針さんが経営する「菜花園」という、農産物の直販所があります。そちらにも朝に少量このトマトを並べるそうですが、午前10時過ぎには完売の状況だそうです。
 この「幻のトマト」、何としても機会を見つけ口にして頂きたいものです。

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