vol.11 ドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツ
最近になり、一般的に名前が知られるようになってきた「ドラゴンフルーツ」。
主にホテル等のパーティーで見かけることが多いのですが、では「ドラゴンフルーツ」とはどの様な果物なのでしょう。
「ドラゴンフルーツ」は、サボテン科のサンカクサボテンの果実を指している名称です。元々はメキシコや中南米の原産ですが、東南アジアや台湾、中国でも栽培されています。近年になって、日本においても沖縄や九州での栽培が盛んになってきています。果実とは思えない実のつき始めから、熟して真っ赤になる様は、まさに圧巻です。
今回お邪魔したのは、仙台市青葉区芋沢青野木にある「東洋ファーム研究所」です。南国の果物をここ仙台で栽培をしてみようと始めた研究所で、マンゴーを主体に栽培していましたが、５年ほど前から東北では唯一の「ドラゴンフルーツ」に挑戦し、現在は栽培も軌道に乗り市内を中心に出荷しています。栽培といえば、当初南国産の果物だけあって東北の地では温度管理が難しかったらしいのですが、それを見事に克服して今に至るそうです。
完熟してから出荷
日本では一般的に味が薄いと誤解を受けている「ドラゴンフルーツ」ですが、流通している物の殆どは未完熟での収穫されており、「ドラゴンフルーツ」は追熟しない果物なので、その結果味が薄いとの感想を抱くこととなるのでしょう。完熟した「ドラゴンフルーツ」はとても甘いのです。
「ドラゴンフルーツ」の赤肉種に含まれる色素は天然素材として染料などに使われ、とても鮮やかな赤系の色を発色します。それに目を付けた「東洋ファーム研究所」では、ババロアやゼリー等スイーツに利用しようと商品開発に力を入れています。すでに「ドラゴンフルーツジャム」は販売予定だとか。
「ドラゴンフルーツ」の真っ赤なスイーツ、早く口にしてみたいものです。
