vol.１４ サラダわさび菜
三本木のサラダわさび菜
最近人気の野菜に「わさび菜」というものがある。ダイコン葉に似た大きな欠刻がある葉形で、葉面がちりめん状に縮む丸茎のからし菜系。葉は大きくやわらかで、一種独特の辛みがあり、サラダ、漬物、お浸しなどに利用するが、特に肉料理との相性はいい。独特の形状と風味からレタス、パセリに代わる生食・装飾野菜としても好適する。
今回ご紹介する農園は、「イノアックあぐり」です。宮城県の北部に位置し、大崎市三本木伊場野地区に大型のビニールハウスを設ける「イノアックあぐり」は、昨年創業したばかりとのこと。広さ約２０００平方ﾒｰﾄﾙの大型ハウスで、県内ではここだけのわさび菜の他にイタリアンパセリやルッコラといった西洋野菜を多種通年栽培に取り組んでいる。注目すべきは設備にもある。一つの設備で、水流や水量を別々に制御でき、作物によってコントロールしながら丹念に育てあげています。
柔らかさとみずみずしさが特徴
わさび菜は生で食べるとピリッとしたわさび風の香りが喉の奥に残ります。通常、サンドウイッチや、刺身のツマ、お浸しにして食することが多いのですが、ここのわさび菜は先ず生食のサラダ等で召し上がってもらいたい。葉がとても柔らかでスジを感じることなど無く、加えて水耕栽培のおかげでみずみずしさを最大に感じることが出来ます。
今回ハウスを案内してくれた泉田さんは「消費者が県内産の野菜に関心を持っている。だからその声に応えたい。」と、力強く将来を見据えた顔で話してくれました。
