加賀野菜として有名な金時草(金紫草 きんじ草)ですが、もともとは九州熊本で「水前寺菜」として栽培されていたものです。それが江戸時代になると石川県(加賀)でも栽培されるようになったとされています。この金時草ですが、葉の表は緑色、裏側は鮮やかな赤紫色の見た目と、高い栄養価が評価され、以前より目にする機会が増えたような気がします。
今回ご紹介するのは、宮城県松島町の田園地帯で栽培を手がける「松下辰夫」さんの伊達な金時草です。一般に出回っている金時草と違うところは、色の鮮やかさと口当たりの柔らかさでしょう。
天麩羅やお浸しとして食べられることが多いのですが、この伊達な金時草は生のサラダ等で試してみて下さい。葉の柔らかさや、ほんのりとしたえぐみが十分楽しめます。
その理由は、完全無農薬、有機栽培で作られているのです。「安心、安全なものを届けるためには、自分自身が食べるもの、そして美味しいと感じるものです。」と松下さんは話してくれました。
旬は11月頃までの伊達な金時草、是非とも一度口にして頂きたい食材です。