野菜のスプラウト(発芽させた新芽)は、ここ数年で定番食材として定着したように思う。
ブロッコリー、レッドキャベツ、マスタード、そば などその種類も多い。
芽子にんにくは、スプラウトガーリック、つまり発芽にんにく。
根から葉まで1本まるごと食べる新しい食材だ。
生産者は仙台市泉区実沢の佐藤ファーム代表、佐藤明さん。
除菌した水を使った水耕栽培で、もちろん農薬は不使用だ。
にんにく1玉を鱗片にばらして皮をむいたものを、一粒づつ手で植えていく。2週間ほどで収穫できるそうだ。
「植える時と収穫の時は、傷をつけないようにていねいに扱う必要があるので、気を使う」と佐藤さん。
手元にある成分分析表によると、芽子にんにく1本に普通のにんにく1片の9倍の鉄分が含まれ、ほうれん草と比べても3.6倍。カルシウムも普通のにんにくの8倍、ほうれん草の2.3倍などミネラル豊富なことに驚く。
食べ方は、根から葉までまるごと食べる特長を生かして、天ぷら、フリット、鍋物、炒め物に。また、おろしたり刻んだりして薬味にも。
まるごと食べてもにおいが残りにくいというのも、メニューを考える上でありがたい特長だ。